米ハイテク株の暴落について

 

2020年9月上旬、ハイテク株の多いナスダック総合指数が一時10876ポイントと直近の高値

12074ポイントからおよそ10%下げる場面があるなど大きく値下がりしました。

 

これまで市場の牽引役となってきたガーファムの値下がりが激しくアップルに至っては直近の高値から最大で一時20%近く値下がりする場面もありました。

また好調だったテスラも直近の高値から26% 安、ズームも28%安と大きく値下がりしました。

こうした中で個人投資家の中にはハイテク株を買い持ちしていても大丈夫なのか、今のうちに手放すべきなのかと不安に感じている投資家も少なくないと思います。

 

そこで今回の記事ではハイテク株は一体どれくらい値下がりするのか、そしてハイテク株を買え持ちしていても大丈夫なのか。ということについて解説していきます。

 

まず今回売りに拍車をかけたのは、長期金利の上昇でした。

株価上昇を表すグラフ

米10年債利回りは0.72%と前日の0.63%から14.3%も急騰しました。

また50日移動平均線をサポートラインに2度反発していることから、上昇の兆しが見えています。

 

そもそも株式と債券はシーソーのような関係で債券利回りが上昇すれば株価は下落し、債券利回りが下落すれば株価は上昇する傾向ににありますから、債券利回りが上昇の兆しを見せているということは株が売られやすいことを意味するんです。

 

もう少し丁寧に説明すると、株価とはEPS(一日当たりの利益)×でPER(株価収益率)で求められるので、PERが上昇すれば上昇するほど株価は値上がりしやすい一方で、PERが下落すれば下落するほど株価ば値下がりしやすいんです。

ちなみにこのPERには将来の金利やリスクプレミアムそして、利益成長率が含まれます。

株価を求める計算式はEPS÷(金利-リスクプレミアム+利益成長率)になります。

例えば、EPS10ドル、金利3%、リスクプレミアム3%、利益成長率5%、とした場合株価は200ドルになります。

しかし、金利が上昇して4%とした場合、リスクプレミアムと利益成長率が先ほどと同じ3%と5%なら、株価は167ドルになります。

ですから金利が上昇すれば上昇するほどPERが低くなるので株価は値下がりしやすい傾向にあるんです。

 そして今回その金利にあたる米10年債利回りが上昇したことで、PERが下落し株価が急落したという訳です。

 

ハイテク株の値下がりが激しかったのは、これまで他のセクターと比べてハイテク株は高PERが容認されてきたからです。

 

ではなぜ米10年債利回りが上昇の兆しを見せているのかということなんですが、それは次回お話していきます。